最終更新日:2026年10月10日
Appleは、自社のハードウェアを無期限にサポートしているわけではありません。すべての製品はいずれ、「ビンテージ(Vintage)」または「オブソリート(Obsolete)」という2つの公式カテゴリーのいずれかに分類されます。このステータスによって、Appleまたは正規サービスプロバイダが引き続きデバイスを修理できるかどうかが決まります。
「ビンテージ」は「骨董品」を意味するわけではありません。日常的な言葉では、「ビンテージ」は非常に古いものを連想させます。しかし、Appleの用語では、これは単なる中間段階です。「ビンテージ」製品とは、Appleが販売を終了してから5~7年が経過したデバイスを指します。iPhone 8やiPhone 11 Proなど、多くのビンテージ製品は、現在でも日常的な使用に十分適しています。本当に「古すぎて公式修理を受けられない」ことを意味するのは、「オブソリート」というステータスです。
Appleが製品の販売を終了してから5年を超え、7年未満であれば、その製品は「ビンテージ」になります。販売終了から7年を超えると、「オブソリート」になります。期間の起算点は、製品を購入した日や製造日ではなく、Appleがその製品を最後に販売した時点です。通常、特定のデバイスモデルの生産が終了してから6か月~1年後に、販売も終了します。
Appleの公式カテゴリー
| ステータス | Appleの販売終了からの期間 | 修理に関する意味 |
|---|---|---|
| サポート対象(特別なラベルなし) | 5年未満 | Appleおよびサービスプロバイダで修理や部品の提供を受けられる |
| Vintage(ビンテージ) | 5年超~7年未満 | 修理や部品の提供を受けられる場合があるが、部品の在庫状況による |
| Obsolete(オブソリート) | 7年超 | Appleはすべてのハードウェアサービスを終了し、サービスプロバイダも部品を注文できない |
Appleによると、iPhone、iPad、iPod、Mac、Apple TV、Apple Watch、AirPods、Apple Vision Pro、Beats製品の所有者は、その製品が最後に販売流通された時点から最低5年間、修理サービスや部品の提供を受けることができます。法律で義務付けられている場合はサポート期間が延長されることがあり、部品の在庫状況によっては最長7年間サポートされる場合もあります。
なお、「新製品」や「現行製品」は、Appleが公式に定めているステータスではありません。保証期間中のデバイスや、販売終了から5年以内のデバイスを指す非公式な表現として使われることがありますが、Appleの公式文書で定義されているのは「ビンテージ」と「オブソリート」のみです。
ステータスが切り替わるまでの期間
よくある間違いは、デバイスを購入した日から期間を数えることです。Appleが起算点としているのは、そのモデルが販売経路から外れた時点です。
たとえば、Appleが2019年9月にあるスマートフォンの販売を終了した場合、その製品は2024年9月にビンテージとなり、2026年9月にオブソリートになります。最後に販売された製品の1つを購入した場合、予想より早くサポート対象外になる可能性があります。一方、何年にもわたって販売されたモデルは、Appleが販売を終了してから初めて期間のカウントが始まります。
もう1つ注意すべき点があります。デバイスは、購入されるまで長期間店頭や倉庫に保管されていることがあります。販売期間の終わりに近い時期にモデルを購入すると、修理サポートを受けられる期間は短くなります。
「ビンテージ」がユーザーにとって意味すること
ビンテージ製品は引き続き修理できる場合がありますが、いくつかの制限があります。
- 修理できるかどうかは、Appleが必要な交換部品を保有しているかどうかによります。部品が入手できない場合、修理はできません。
- Apple Watchのビンテージ製品の修理サービスは、Apple Storeでのみ提供されます。
- Macノートブックは、部品の在庫状況を条件として、製品が最後に販売流通された時点から最長10年間、バッテリー交換のみの延長修理サービスを受けられる場合があります。
デバイスがビンテージに分類されているなら、バッテリーの劣化が進んでいる場合は交換し、画面が割れている場合は修理することを検討するとよいでしょう。こうした修理の機会は、あと1~2年でなくなる可能性があるためです。
「オブソリート」がユーザーにとって意味すること
オブソリート製品は、Appleの公式ハードウェアサポートの対象外です。
- Appleはすべてのハードウェア修理サービスを終了します。
- サービスプロバイダは、そのデバイス用の部品を注文できません。
- Appleが説明している唯一の例外は、Macノートブックのバッテリー交換のみの延長修理サービスです。部品の在庫状況を条件として、最長10年間利用できる場合があります。
- MonsterブランドのBeats製品は、購入時期にかかわらずオブソリートとみなされます。
オブソリート製品でも引き続き使用できます。また、独立系の修理店であれば、サードパーティ製や中古の部品を使って修理できる場合があります。ただし、Apple自身による修理は受けられません。
現地の法律によっては、修理を受ける権利が延長される場合があります。Appleの案内によると、フランスでは、2020年12月31日より後に購入した新品のiPhoneまたはMacノートブック、あるいは2024年6月24日より後に購入した新品のiPadについて、製品モデルがフランスで最後に流通向けに供給された日から7年間、修理サービスや部品の提供を受けられる場合があります。ほかの国にも独自の規則がある可能性があるため、居住国の消費者保護法を確認してください。
Appleの最新リストに掲載されている製品例
製品が古くなるにつれて、Appleのリストは随時更新されます。以下は、2026年9月15日に公開されたAppleのページに基づく代表的な例です。
| デバイス | ビンテージ(販売終了から5~7年) | オブソリート(販売終了から7年超) |
|---|---|---|
| iPhone | iPhone 6sおよび6s Plus(16GB、64GB、128GB)、iPhone 7および7 Plus、iPhone 8および8 Plus、iPhone XSおよびXS Max、iPhone 11 Proおよび11 Pro Max | 初代iPhoneからiPhone 6および6 Plusまで、iPhone 5sおよび5c、iPhone SE、iPhone X、iPhone 6sおよび6s Plusの32GBモデル |
| iPad | iPad Air 3、iPad Pro 10.5インチ、iPad Pro 11インチ、iPad Pro 12.9インチ(第3世代)、iPad(第6世代) | iPad AirおよびiPad Air 2、iPad miniからiPad mini 4まで、iPad(第5世代)以前のモデル、iPad Pro 9.7インチ、iPad Pro 12.9インチ(第1世代および第2世代) |
| Macノートブック | MacBook Air(Retina、13インチ、2019年および2020年)、MacBook Pro(13インチおよび15インチ、2019年)、MacBook Pro(Retina、15インチ、2015年半ば)、MacBook(Retina、12インチ、2017年) | MacBook Proの2016~2018年モデル、Retinaディスプレイ搭載の2018年モデルまでのMacBook Air、旧型MacBook、PowerPC時代のすべてのPowerBookおよびiBook |
| Macデスクトップ | 2013~2019年の複数のiMacモデル、Mac mini(2014年後期)、Mac Pro(2012年半ばおよび2013年後期) | 旧型のiMacおよびMac mini、2010年半ばまでのMac Proモデル、PowerPC時代のすべてのデスクトップモデル |
| Apple Watch | Series 3、4、5(ほとんどのバリエーション) | Apple Watch(第1世代)、Series 1およびSeries 2 |
| AirPods | AirPods(第1世代) | 現時点ではリストに該当製品なし |
| Apple TV | 現時点ではリストに該当製品なし | Apple TV(第1世代、第2世代、第3世代) |




